2023年5月2日、Mozillaはショッピングサイトなどのeコマース・プラットフォームで偽のレビューや信頼性の低いレビューを識別するブラウザー拡張機能を提供するスタートアップ企業、Fakespotを買収した事を発表しました。
発表記事:Fakespot becomes part of Mozilla, bringing trustworthy shopping tools to Firefox
Fakespotは、AIと機械学習を使用してレビュー間のパターンと類似性を分析して、虚偽である可能性が最も高いレビューにフラグを立て、消費者がより多くの情報を元に購入を決定する手助けとなる商品のレビューの評価・グレードを提示します。
Fakespotは、2016年にSaoud Khalifahさんが立ち上げたニューヨークを拠点とするスタートアップ企業です。FakespotはAmazonとeBayのフェイクレビューを検知するChromの拡張機能を提供しています。
Fakespotは、AIと機械学習システムを使用して、レビュー間のパターンと類似性を検出して、虚偽の可能性が高いものにフラグを立てます。Fakespotを使用する事で、ユーザーは素早く偽のレビューが人為的に製品評価を釣り上げているかどうかが分かるような仕組みを提供しています。
Fakespotの拡張機能(アドオン)は、Firefox向けにも提供されているのですが、現状、利用者の数はChromeの方が圧倒的に多く、評価もChromeが高いです。Mozillaの発表によると将来、FirefoxにFakespotの機能を内蔵する事も予定しているとの事です。
Chat GPTなどを使用してレビューを作成してAmazonなどに自動的に投稿するなどの行為も増えてきている状況で、レビューの信頼性を見極める事も重要になってきていると思います。現状、Fakespotは英語のみのサポートですが、今後、日本語など他の言語でのサポートなども加わって、Firefoxに標準搭載された場合、他のブラウザーとの差別化や付加機能としての特徴となるかもしれません。
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